導入時のメンテナンス例
1.設備外形の維持管理(事業主体者又は管理者)
(1) 通常点検 1~4回/月程度 点検項目:流木、枯葉等の障害物、漏水、堆積、その他
(2) 随時点検 出水、地震時等の異常気象時の事前及び直後
2.電機設備の維持管理
(1) 通常巡視点検(事業主体者又は管理者)
毎月1~2回程度、運転中の発電設備を巡視し、以下の点に注意して異常の無いことを確認する。
(a) 水車及び発電機
- ・音響・回転・過熱・異臭・給油状況
- ・発電機の回転状況(異音、発熱、電圧、電流、発電量の状態)
(b) 制御装置、保護装置および主回路盤
- ・裏面配線の塵埃汚損・損傷・過熱・緩み・断線の有無
- ・計器・表示札・表示灯の異常
- ・操作・切換スイッチの異常
(2) 定期点検(地元メンテナンス会社又は設備メーカー)
年1~2回程度、設備を停止して、異常有無の確認、各種測定、試験を実施する。
(a) 水車および発電機
- ・各部の汚損・緩み・損傷・動力伝達装置、通風部の異常有無
- ・軸受、水車翼等の損耗状態測定(必要により交換する)
(b) 制御装置、保護装置および主回路盤
- ・各部の損傷・過熱・緩み・断線・接続脱落・端子配線符号脱落の有無
(c) 測定、試験
- ・発電機・主回路盤の絶縁抵抗測定
- ・発電機、制御装置、保護装置および主回路盤の接地抵抗
- ・運転・停止シーケンス試験
機械の運転、停止を決められた手順通りに実行することをシーケンス制御という。この試験では、制御装置の指令により、実際の機器が正しい順序で動作することを目視で確認する。 - ・計器較正
制御装置等に取り付けられている電圧、電流計等の計器の表示を正確にするために調整する。
(3) 細密点検及び定期消耗部品交換・オーバーホール(設備メーカー又は専門代理店)
定期点検時に必要に応じて随時判断。又は最低3年周期程度、水車・発電機を分解し、パッキン、ライナなどの消耗品交換のほか、損傷の補修を行う。発電機、制御パワーコンディショナーなどは、状態によりオーバーホールを行う。
水車翼、軸受は稼働及び流水による壊食や土砂摩耗などにより損傷の著しい場合には部品交換が必要となる。
※維持管理の項目及び点検間隔については「マイクロ水力発電導入ガイドブック」参照
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